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α-リノレン酸(オメガ3)が豊富な亜麻仁油とえごま油。どちらを利用したらいいのでしょうか?

亜麻仁油とえごま油は、どちらもα‐リノレン酸(オメガ3)が豊富です。

α‐リノレン酸含有量

 

  • 亜麻仁油:アマの種子。α‐リノレン酸含有量 – 約56%(参考値)
  • えごま油:えごまの種子。α‐リノレン酸含有量 – 約62%(参考値)

甲乙つけがたいα‐リノレン酸含有量ですから、どちらを選んで利用しても良いと思います。また、ふたつとも利用するのも良いと思います。ただし、いずれも注意すべきは酸化です。

α‐リノレン酸は二重結合が3つある!

二重結合の構造式はご覧の通りですが、これを見ると「とても頑丈そうだな!」と思ってしまいます。しかし、実際は逆で、この構造はとても不安定。二重結合は、とても酸化されやすい構造です。

それも、ひとつの分子に含まれる二重結合の数が多ければ多いほど、酸化されやすいという特徴があります。

  • リノール酸(オメガ6):二重結合2つサラダ油の主成分
  • α‐リノレン酸(オメガ3):二重結合3つ

α‐リノレン酸には二重結合が3つありますから、サラダ油に比べても酸化に弱いことがわかります

光や酸素によりα‐リノレン酸はカンタンに酸化する!

亜麻仁油やえごま油は、光や酸素、熱によりカンタンに酸化します。そのため、箱に入っていたり遮光瓶に入って販売されています。また、家庭での使用時も、冷暗所に保存するのが基本です。

ですが、開封すれば、いくら注意しても必ず油は酸化します。また、酸化した油は過酸化脂質を生成します。これが、油の酸化を連鎖的に促進することになります。二重結合が3つあるα‐リノレン酸ですから、サラダ油以上に酸化スピードは速くなります。そのため、亜麻仁油もえごま油も、早期に使いきることが必要です。

油の酸化はどのような形で現れるのか?

亜麻仁油もえごま油も、酸化が進むと香りや味が変わります。少しでも違和感が出たら、もう使ってはいけません。

開封後、どちらも1ヶ月以内に使い切るようにしてください。

念のためにここに記しますが、亜麻仁油やえごま油は加熱調理に使ってはいけません。空気中で酸化スピードがサラダ油よりも速いのですから、加熱処理による酸化はさらに速くなります。また、過酸化脂質やトランス脂肪酸の生成もサラダ油よりはるかに速くそして多くなります。

亜麻仁油とえごま油。どちらを使ったらいいのか?

これはあくまで私の実験結果ですが、亜麻仁油とえごま油をそれぞれ2つの会社から購入してみました。そして、毎日少しずつ利用して、その香りに違和感が出るまでの期間を比較してみました。

その結果、亜麻仁油の2製品は、えごま油よりも香りに変化が早く現れました。そのため、私は亜麻仁油の方が酸化スピードが速いと判断し、えごま油をお勧めするようになりました。※ 繰り返しますが、どちらも生食利用が原則です。

ただし、「えごま油の選び方!」でご紹介しているように、同じえごま油でも製品により品質差が顕著でした。したがって、亜麻仁油でも同じである可能性は高いでしょう。また、実験に利用した亜麻仁油とえごま油はリーズナブルな価格の製品を選びましたから、そういった点も考慮する必要があります。

まとめ

亜麻仁油とえごま油は、食品であるが故に品質差があります。例えば、ごま油や米油などはとても良い油ですが、販売価格が3,000円以下ならほぼ偽物だと考えたほうがいいでしょう。2,000円以下なら、もうマチガイありません。これは原料コストと製造方法から考えれば疑いようのない事実です。

一方で、私がえごま油を今現在もお勧めしているのは、「えごま油の選び方」でご紹介しているように品質を調べたレポートを見つけたからです。それも、独立行政法人 国民生活センターの報道発表資料ですから確かな内容です。

えごま油でも製品により品質差が大きい。ならば、亜麻仁油でも同じであろうことは容易に想像できます。が、亜麻仁油には同じような資料がありません。そこで、品質がわかるえごま油の中から、品質が確かなものをご紹介するようにしております。
もし、亜麻仁油でも同じような資料を見つけた方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。